開店までの経緯

廣榮堂150周年記念

新藤原店はこうやって誕生した

お客様センターサブリーダー 片山志穂(2004年入社)

 入社した2004年、新人研修の中で新藤原店店舗建設のプレゼンコンペを行いました。Aチーム、Bチームに別れて自由に設計。カフェ風にする案と和のテイストを強く出す案が出ました。ジャッジは大角設計室の方。残念ながら私たちは負けてしまいました。
 2004年11月、大角設計室の方と小布施界隈の視察に同行しましたが、その時点ではまだ私はこんなにも藤原店の建築に関るとは思いもしませんでした。
 2006年4月3日、地鎮祭、そして着工。工事過程の撮影も開始されました。その2ヵ月後、きびだんごの製造(デポジータライン)からひょっこり事務所にでて来て藤原店建設に参加することになりました。そして毎月の定例会で少しずつ話を進めました。はじめは、細かい部分や専門的なことが多すぎて訳が分かりませんでしたが、大角設計室スタッフの方々の指導により少しずつ理解できるようになりました。
 わからないことが多い分、まずはよりよい人間関係作りを築きたいと思い(人見知りの強い私でしたが)、打ち合わせを重ねて大角設計の方といろいろ話せるようになりました。大工さんたちとはお菓子の差し入れを持っていくことで、お互いが話しやすくなりました。10月には建築関係者と廣榮堂社員の交流のため本社5階でバーベキューもしました。
 建築中は大工さんや左官職人の技のオンパレード。しかし、その中で技術を継承する人が少ないということを大工さんが言っていたことが気になりました。
 藤原店は建物だけでなく、地元アーティストの方々による作品の融合も魅力です。寺田氏、榎本氏のもとで、製作の手伝いもさせていただきました。
 2007年1月末、万成石のモニュメント制作現場へ行き、寺田氏と一緒に石に穴をあけました。石切り場でドリルを回し、少しずつ石に切り込みを入れます。愛着がわいてくる瞬間です。このモニュメントを藤原店の敷地内におさめるにはあまりに大きすぎるのではないかといましたが、3つの大きな穴があくと、なんだか軽くなり、とても風通しの良いものになりました。子どもが遊べるようにとあけた3つの穴。岡山の石が身近にあり、実際に触って遊べるのは遊具とは違った楽しみがあるのではないかと思います。
 また、榎本氏の工房では、木彫りのテーブルの制作現場で、みのととんかちを使って木を彫りました。リズムに乗って削るのは難しく、不恰好な音がアトリエに響きました。最初の切りっぱなしの大きな木材からは想像できないくらい、なめらかに仕上がった机やイスの表面は、とてもやさしい雰囲気。特徴的な机やイスの脚はゆるやかなカーブがとてもかわいらしい。愛嬌たっぷりのものです。
 オープンの日は思ったよりあっという間でしたが、その日の夜、社員や関係者と打ち上げをしました。無事オープンの日を迎えられ、これまでの日々を振り返り、初めてほっと一息つけた時でした。
 大角設計室を始め、全ての方々の「仕事にかける熱意」には本当に驚かされました。和菓子屋に就職したのに、建築関係やアーティストの方々と一緒に仕事をすることができたのは、本当にありがたいことと思っています。
 藤原店はまだまだこれからです。「作る側」の情熱を今度は私たち「使う側」の情熱に変えていけるようにしたいです。

古民家を利用した「新藤原店」誕生  ものづくり讃歌  古民家再生手法とは?

基礎工事
2006年4月3日、地鎮祭を終え、基礎工事が始まりました。
骨組み
骨組み。梁を立ち上げ、屋根が組み上がります。
棟上式
2006年8月28日、棟上式。地域のお客様約300人にお集りいただき、餅やきびだんごをふるまいました。
ギャラリー棟
棟梁も頭を悩ませた、ギャラリー棟の12角形屋根です。
寺田氏の作品
内装工事が進む途中で、石彫・環境造形 寺田氏の作品が搬入されました。
いよいよオープン
2007年3月22日、いよいよオープン。
熱い熱気
オープンを待ちわびていた地元の方々や、多くのお客様で店内は熱い熱気に包まれました。
販売カウンターも大忙し
多くのお客様で販売カウンターも大忙し。
遊び場
新藤原店前に置かれた寺田氏の石の彫刻は子どもたちの楽しい遊び場です。

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