ものづくり讃歌

廣榮堂150周年記念

建築家、石彫・環境造形、木の彫刻家の感性が再生した手づくり空間

 建築家・大角氏によって再生された、茅葺き屋根を銅板で覆った新藤原店の、どこか懐かしさを感じさせながらもモダンな外観。前庭には石彫・環境造形 寺田氏が制作した3つの穴がくり抜かれた万成石のオブジェ。その圧倒的な存在感が、古民家のたたずまいと見事に調和しています。13トンもある中庭の石、店内のかまど横の石も寺田氏の作品です。
 店内に入ると、木の彫刻家・榎本氏が中国松をのみで手彫りしたテーブルが目に入ります。脚の部分に丸みを帯びた独特の柔らかさは、150年の歴史を刻んできた太い梁組、寺田氏の手によるかまどの石とともに、この空間にやすらぎのハーモニーを奏でているようです。さらに、アクセントをつけているのが南面の壁に取り付けられたステンドグラス。ガラス工芸家・山口敏郎氏の作品で、タイトルは「150億光年前の星座」。太陽の動きに連れた光のショーを演じてくれます。

大角雄三氏プロフィール 大角雄三氏
1949 岡山県生まれ
1976 日本大学理工学部建築学科卒業
1987 倉敷建築工房大角雄三設計室開設
    「古民家再生工房」メンバー
1999 日本建築学会業績賞
2000 第1回JIA環境建築賞最優秀賞
寺田武弘氏プロフィール 寺田武弘氏
1933 大分県生まれ、小学校は北朝鮮
1949 岡山県津山成美高(現津山高)中退後、郵便局勤務を経る
1956 芸術活動に専念
1987 第1回倉敷まちかどの彫刻展大賞
1994 第14回神戸須磨離宮公園現代彫刻展
    土方定一記念賞 他受賞6回
1995 岡山県文化賞 個展9回
●73年〜岡山を中心に大分、兵庫、静岡で石彫を中心にした環境造形・記念碑を数多く制作
榎本勝彦氏プロフィール 榎本勝彦氏
1952 岡山県生まれ
1982 「木と石による造形」靱ギャラリー(大阪)
1988 日本クラフト展優秀賞
1990 「花の器展」草月会館(東京)
1994 「浮遊する器」銀座松屋(東京)
1995 「現代日本の工芸〜伝統と前衛展」
    ヴィクトリア&アルバート美術館(ロンドン)
2000 「ガーデン〜現代美術をとおしてみる後楽園」招待出品(岡山)

古民家を利用した「新藤原店」誕生
開店までの経緯  古民家再生手法とは?

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