古民家を再生した「新藤原店」誕生

廣榮堂150周年記念

悠−ゆったりと五感を満たす空間を再生

 新藤原店建設の構想は平成14年(2002年)11月12日から始まりました。古民家再生手法によって東粟倉村(現美作市)の古民家を復元し、日本人の暮らしと智恵の現役空間を、そして、ゆったりと五感を満たすことのできる空間を創り出したい。展示中心の民俗博館ではなく、日本の本来の暮らしがいまだに生きている空間。新藤原店に日本の風土が感じられる「場」を再生しようというのが、新店舗の構想です。廣榮堂のポリシーとして今まで受け継がれてきた、日本の文化、風土を伝えていくという使命の具現化でもありました。
 「他にはない店をつくりたい」との思いが、この世から失われつつあった、茅葺き民家の命を新藤原店として蘇らせました。長い歴史を生き延び、人の暮らしを見守ってきた民家。そこに新たな時代性とアイデンティティーを吹き込むことで、「古くて新しい」空間を創造しました。
 構想から完成までのプロセスは廣榮堂の歩みと重なります。150年という蓄積された廣榮堂の伝統に、新たな時代を見据えた会社のアイデンティティーや、新たな人材の活力が加わることで、今までになかった新しいかたちを創造することです。大切にしたのは「基本的には新しいものをつくる」ということです。しかし、その新しさのベースは「そのものが元から持っている魅力」で構成されます。新藤原店の建設は、廣榮堂に蓄積された伝統・文化・力・誇りといったアイデンティティーを、今の時代に発信していくことだからです。
 季節を感じ、時の流れを陽の織りなす陰影で感じ、美しい音楽に耳を傾け、ギャラリーで美術を鑑賞し、豊かな味わいを堪能する・・・。マニュアルでは表現できない人間味あふれた究極のサービスの提供。まさに、手づくりの、時間と五感を満たす空間の創出です。言葉を通じた心のふれあいが、ぬくもりとうるおい、安らぎを生み出していくからです。
 お客様や地域の方々と社員が交流し、語り合い、憩う「場」としてこの藤原の地に廣榮堂はあり続けたいと考えています。

開店までの経緯  ものづくり讃歌  古民家再生手法とは?

「ももたろう」絵本展

「ももたろう」絵本展  完成したばかりの藤原店のギャラリー棟と店内の南面(ステンドグラスのある壁側)に五味太郎氏のキャラクターたち15点の作品が飾られました。その他、五味氏がデザインした廣榮堂の商品パッケージ、制作された本やグッズも展示され、まさに五味ワールドが出現しました。
 開催期間は2007年4月7日から5月20日まで。期間中、藤原店に来られたお客様や五味ファンの方など多くのお客様が五味ワールドを堪能されました。期間終了後、ギャラリー棟は一般に解放され、作品展など自由に使用していただけます。

ページの先頭へ